1万年後の地球。かつて人類が作った立派な建物のほとんどが遺跡と化した砂の町の中心地に、彼女は銅像として立っていた。プラマン文明を司る女神として数百年もの間、歴史とともに民を見守っていたが、立ちっ放しでいることに疲れたため銅像をやめて人間の姿となった。しばらく安アパートを借りて人間暮らしをしてみるが、自分の居場所はここではないと気付き、生まれ故郷へ帰ることを決心。時空列車に乗って、一番最初に文明が生まれた時代を目指す旅に出る。途中で立ち寄った各遺跡に、置き土産としてオーパーツを置いていきながら旅を進めていると、歴史ポリスに指名手配されてしまう。彼女にとってはただの親切心だったのが、その置き土産のせいで歴史の時系列に矛盾が生じてしまったらしい。彼女は現在もなおポリスから追われており、身を隠しながら暮らしている。