彼女はラブリーフォーエバーかりん。自家用UFOに乗り、ラブリー界隈で儲けたお金で生き別れた兄を探しつつ、タイムズスクエアやルーブル美術館、黄金で出来た竜宮城、月のつくし畑、土星にあるベーグルサークルなど、これまでさまざまなラブリースポットを訪れた。必ずお土産屋さんに立ち寄り、記念にスノードームを買って帰るのがラブリーになっている。太陽系はほぼ行き尽くしてしまったため、最近はもっぱらヒトの脳内観光ばかりしている。音波に乗って耳の穴から入り込み、シナプスメトロに乗って映画三昧の日々を過ごす。ヒトって存在の記憶はどんなに醜くても必ず美化されるため記憶映画は喜劇や感動ものが多く、夢映画はチープな作品が多い。いつかUFOを乗り捨て、本当に愛せる誰かの中に兄と定住し、鮮やかな花で脳を埋め尽くすのを夢見ている。